電気炉について電気炉は、大きさ、熱量、熱線や熱電対の位置、使われる炉材などによって、温度の上昇、下降の速度などがそれぞれ異なります。例えば、扉が前面にある電気炉の場合は棚板の上の温度が手前と奥側でかなりの差が出るなど、炉内の構造等の条件の違いにより、電気炉ごとにくせがあります。 |
ここで使用している小型電気炉 |
..... 個人で注文した電気炉内寸:W110×D180×H85mm 100V、1.2kW |
..... クイックファイア(アメリカのパラゴン社)内寸:W150×D150×H150mm 100V、15A、1.5kW |
..... PETIT内寸:W85×D120×H60mm |
電気炉焼成時に使用するものなど |
棚板、離型シート平らな状態でガラス同士を熔かし合わせるフュージングでは、ガラス作品を電気炉内の棚板に直接のせて焼成すると、軟らかく溶けた作品が棚板にはり付いてしまいますので、棚板の上に離型シートを敷いてその上にガラスをのせて焼成します。 |
耐熱性のモールド(型)板状のガラスを皿などの形にそわせて形にするスランピングの場合は、耐熱性のモールド(型)が必要となります。スランピングに使用するモールドの素材としては、耐火石膏、陶製(素焼き)のもの、ファイバーボードを切って作ったものなどいろいろあります。さまざまな素材、形やデザイン、サイズのものがガラス工芸材料・機材販売店などで販売されていますので、作りたい作品に合ったものを選び、ガラスの美しい模様を生かした小皿作りなどにもチャレンジしてみてください。 |
フュージング作品の研磨などに使うもの |
金剛砂 1.#150 2. #300 3. #600 4. #1200 金剛砂板ガラスの上に金剛砂を置き、少量の中性洗剤を混ぜた水で湿らせながら、研磨したいフュージング作品等をすり合わせて磨きます。(共ずり)。共ずりは、磨きたいガラス面の凸凹の程度に合わせて粗目から始めて細目まで順に磨いていきます。 |
耐水サンドペーパー水をつけながら、粗目から細目まで順に磨いていきます(写真は左から#600、#800、#1000、#2000)。 |
スポンジ研磨剤金剛砂で共ずりした面や、サンドブラストをかけた面を水でぬらした#1200位のスポンジで軽く磨くと、少し透明感が出て手ざわりも良くなります。スポンジなので曲面や細部を磨くのにとても便利です。 |
ハンドグラインダーフュージング作品の表面を磨いたり穴を開けるのに使用します。 ガラスに穴を開ける
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仕上げ磨き、艶出し金剛砂、サンドペーパー、スポンジ研磨材などで磨いた後、さらに作品に透明感や艶を出したいときは、仕上げ磨き用セリウムをつけたフェルト盤(ハンドグラインダーに取りつけられるものもある)でバフ磨きをします。あるいは、研磨でマットな状態になったガラス表面を電気炉で軽く焼成して艶を出す方法(ファイアリングポリッシュ)もあります。 |