沖縄琉球ガラス工芸とんぼ玉体験しょっ!

ハンダ付け

ハンダ付けの基本

作業するときはマスクや軍手、エプロンを着用しましょう。

フラックスを付ける

ハンダ付けをする部分には必ずフラックスを塗布します。カッパーテープの表面は空気に触れて酸化してさびが付いていたり、作業中の手の油やさまざまな汚れが残っています。フラックスはこの汚れを落とす働きがあります。なお、フラックスを付けすぎると熱いハンダコテを当てた瞬間に水分が一気に沸騰してハンダが細かい粒になって弾け、この蒸気を吸い込むと体に悪いのでフラックスの付けすぎには注意しましょう。また、フラックスの量が足りないとハンダはきれいに付かず、無理にいつまでもハンダコテを当てているとガラスの熱割れの原因になります。

点付け

ハンダをほんの少しハンダコテの先に取り、ピースとピースの接点を点付けしていきます。このときコテの温度が高すぎるとコテ先にハンダを取ることができず、ハンダはどんどん熔けて下に落ちてしまいます。作業を始める前にはハンダコテの先を一度スポンジの上でさまし、温度調節をする習慣をつけておきましょう。

薄く伸ばす

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点付けしたハンダを全体に薄くのばしていきます。ハンダが足りないようなら少し足します。

盛上げる

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薄くのばしたハンダの上に、コテの先にハンダを少しずつ取りながら手早く盛上げていきます。作業部分のハンダを常に適温で熔かしながらリズミカルに作業することで、継ぎ目の目立たないかまぼこ状の美しいハンダ面になります。


ハンダは何度も繰り返し熔かすと成分が徐々に蒸発し変質してしまい、固まった時の表面の艶が失われたり、ぼそぼそした状態になります。前出の3つのステップ「点付け→薄くのばす→盛上げる」で確実に仕上げましょう。

ハンダ付け後の処理

中性洗剤やクレンザー等で表面に残っているフラックス等の汚れをきれいに洗い落とします。好みで綿棒(筆)でパティーナを塗り、ハンダの表面を酸化させて着色します。最後にハンダ面の保護・艶出しのために、シリコンコーティングスプレー(タイヤの艶出しスプレー)等を全体に吹きかけて仕上げます。